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猫が好き!
わたしは猫が好きだ。
どれくらい好きかときかれれば、イチゴと同じくらい好きだって言える。
――はくちょん!!――
…でもわたしは猫アレルギー。
んー、一体わたしは誰を怨めばいいのかな?
可愛い猫? それともアレルギー体質に生んだお母さん?
それとも…。
よくわかんない。
でも、誰を怨んでもわたしが猫を好きなのは変わらない。
あぁ、触ってみたい。
あの気持ちよさそうな毛皮に。
あぁ、なでなでしてあげたい。
あの小さくて可愛い頭に。
――触れない苦しみは大きい――
そう…。
だって、イチゴを一日食べれないのだって辛いもん。
なのに、猫は絶対に触れない。
生き地獄、拷問だよ…。
「はぁ…悩んでてもしょうがないや。外にでもでてお散歩してこよっ」
とことこと、二階の自分の部屋から一階へ。
そしてスリッパから靴へと履き変え、外へ。
「うー、やっぱり慣れてるとはいえ寒いものは寒いね…」
ぶるっ! と体を震わせて、早く体を暖めるために少し速脚で歩く。
――にゃぁ――
あ、猫さんだ…。
「可愛い…」
抱きしめたい。
なでなでしたい…!!
あぁ、でもだめなんだよっ…!
――行かなきゃ。
ずっと見てたら誘惑に勝てない。
顔でけでなく、体ごと猫さんから身を翻し、とてとてと離れていく。
――これでいいんだ。
ドドドドドドドドドドドドドドドド
「猫さーーーーーーーーーーーーん!!!!」
ぎゅうううううううううううう!!!!
「えへへぇ、可愛いよぉ猫さぁぁん…はっくちょん!!」
「ぎにゃ! に”ゃ”ーーーーーーーー!!!!」
すりすり。
はっくちょん!! はっくちょん!! はっくちょん!!
…。
「先生」
ポツリと呟いた。
あぁ、わたしは何をしていたのだろう。
あれこそが本当に猫が好きな人の姿ではないか!!
ダッ!!
地面を蹴って、駆けだした。
―――わたしは猫が好きだ―――
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