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明日は休みだから
明日は土曜日で学校は休み。
わたし、名雪は夕ご飯をお母さんと一緒に作った後、居候の祐一と真琴を呼びにキッチンから離れ、二階へ上がってきた。
「祐一…」
「真琴…」
と、祐一の部屋の前から二人の声が聞こえてきた。
「お願い祐一…。あたし祐一じゃないとダメなのっ!」
「でもお前…なにも俺じゃなくても自分でできるだろ?」
「あぅ…! わかってるくせに…!」
「いーや、よくわからん。何をどうして欲しいのかしっかり俺に説明してお願いしてみ」
「あぅぅ…いぢわる」
「…嘘だよ。ほら、こい真琴」
「あ…うん、祐一。お願い…」
ちょっと、まだ7時だよ!?
二人とも何してんだよ…!!
…でも、こういう時に入っちゃうのも気まずいよ…。
「ん…やっぱり祐一のここ、暖かい…」
「ははっ、真琴も柔らかくって気持ちいぜ」
恥ずかしそうな祐一の声。
うーーー!! 何だかドキドキするよぅ…。
「あっ…! イタイッ!!」
「おわ! ゴメン真琴! 大丈夫か?」
「…うん。大丈夫。それより祐一、はやく続き…」
「あぁ、わかった…」
「あ、祐一、そろそろご飯よぅ。名雪が呼びに来ちゃう!」
「ああ、そうだな…。じゃあもういくぞ!」
「うん!」
え…!? えっ!!!?
ガチャ!!!
バンッ!!!
「ふっ…二人とも!! こんな時間にそんなことするのはよくないと思うんだよっっ!!」
あ…とうとう入っちゃったよぉ…。
「あ? 名雪、飯か?」
「あぅ? 名雪なんで真っ赤な顔してるのよぅ?」
「…へ?? だって…」
「それに、真琴に漫画読んでやるのはこんな時間にはいけなかったか??」
…!? 漫画!!??
「わっ、わぁ…! とっ、兎に角ご飯だよっ! じゃあ!!」
慌てて一階に降りる。
うぅ…わたしすごくはずかしぃよぉ…。
「なあ真琴」
「…うん」
―――あいつ、なんだったんだ??―――
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